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ドバイワールドカップ・デイ展望 ~その2
○G1ドバイシーマクラシック(芝2400m・総賞金500万ドル)
昨年のG1メルボルンCで僚馬デルタブルースとワンツーフィニッシュを決め、日本中を沸かせた栗東・角居勝彦厩舎のポップロック(牡6・父エリシオ)が、ハーツクライに続く快挙を狙う。昨年の今ごろは条件馬だったことを考えれば、その上昇振りには目を見張るものがあり、英ダービー馬サーパーシー Sir Percy (牡4、父マークオブエスティーム)、G1BCターフ勝ち馬レッドロックス Red Rocks (牡4、父ガリレオ)を相手にしてもそうはヒケをとらないだろう。他には、昨年のG1香港ヴァーズを制した英国馬コーリアーヒル Collier Hill (セン9、父ドクターデヴィアス)、前哨戦G3ドバイシティオブゴールドを制して10連勝達成のドイツ馬クイジャノ Quijano (セン5、父アカテナンゴ)、香港の中距離王ヴェンジャンスオブレイン Vengeance Of Rain (セン6、父ザビール)らにも注目が集まる。
○G1ゴールデンシャヒーン(ダ1200m・総賞金200万ドル)
栗東・森秀行厩舎がアグネスジェダイ(牡5、父アグネスワールド)、シーキングザベスト(牡6、父シーキングザゴールド)の2頭出しで挑む。毎年米国勢が席巻するこのレースに、昨年の米最優秀スプリンターで、今年からドバイに移籍したソアズエコー Thor's Echo (セン5、父スイスヨーデラー)がエントリー。当然中心視されるところだが、前哨戦のG3マハブアルシマールが6着と、もう一歩のレース振りだったのが気がかり。同レースの勝ち馬テリフィックチャレンジ Terrific Challenge (牡5、父ロイヤルアカデミー)が本番でも有力か。そのG3マハブアルシマールが初重賞制覇と、まだ実績に乏しいが、勢いは最上位。もちろん、同レースで5着に健闘したアグネスジェダイも争覇圏内の一頭。国内での実績を考えれば、シーキングザベストも互角以上と見ることができる。遠征に手馴れた森調教師の手腕に期待したい。